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中旬の大潮、天候が落ち着かなくて「いつ行くか?」で悩みました。よし明日行こう!と決めたのが夜の11時過ぎで、行ってきました磯採集(16日)。
当日は、前回と違って風が弱く、タイドプール(潮だまり)がとっても見やすいです。しかし、目に入る魚の姿はとても少ないものでした。採集シーズンが終わりにきたことを感じさせる状況ですが、気温は上昇し暖かくてその実感というのが全然ないですね。
小さなオヤビッチャやシマスズメダイはまだ群れているのが見られます。小さなクツワハゼが見られて産卵期は秋か?と思ってしまう。小さなクロホシフエダイも3匹見られました。
〈 コバンヒメジ 〉Ⅰ | 〈 コバンヒメジ 〉Ⅱ | 〈 コバンヒメジ 〉Ⅲ |
コバンヒメジⅠ(全長:3.8cm)、浅いタイドプールで小さなオヤビッチャ達と一緒に泳いでいました。なんというヒメジだろう?ということで採集はしたものの、小さくて老眼では名前は判りませんでした。
Ⅱ:プラケースに入れて確認したときに、尻びれの後ろ部分がかじられている①のは分かっていましたが、撮影した画像を見てみると、第一背びれの棘が3本折れているし②、体側の中ほどの箇所③には鋭い歯で引っ掻かれたような傷があり、痛々しい姿なのです。
Ⅲ:3日後に撮影した画像では、かじられている①は少し回復、折れていた棘②は1本復活、引っ掻き傷③はまだ傷跡が残っています。底でジッとしていた3日前と比べると、撮影するのがちょっと難しくなるほど元気に泳ぎ回っています。
大潮の週なのですが天気の悪い日が続いている。グズグズしていたら大潮の期間は終わってしまうし、今日の後はまた天気が悪くなってしまう、ということで行ってきました磯採集(4日)。
当日は、朝は一時激しい雨でしたが海へ着く頃には晴天となりました。磯へ出てみれば予想を超える強風で、帽子が飛ばされないように手で押さえてタイドプール(潮だまり)を覗く状況です。魚がいないのか、波立ってよく見えないのか、泳ぐ魚の姿はあまり確認できなかったですね。更に、雨の影響で濁りも結構ありました。
小さなオヤビッチャやシマスズメダイは見られるけれど、心躍る魚には出会えませんでした。
〈 ムギイワシ 〉 | 〈 ムギイワシ 〉 | 〈 ムギイワシ 〉 |
ムギイワシ(全長:3.5cm)、あちらこちらのタイドプールで見られ、水面下を群れで泳いでいました。よく見られる カタクチイワシ や ナミノハナ とは違うとみえたので確認のために採集してみました。その場では名前が判らず、分かったのは撮影した画像を確認してからです。
プラケースに入れて確認しているだけで弱ってしまいます。タイドプールでも何匹かは弱ってもがいている姿が見られています。水質なのか?水温なのか?ストレスなのか?は分かりません。無事に持ち帰り、水槽に入れても元気に泳いでいましたが、上記撮影の3時間後には死んでしまいました。
名前の同定で悩んだのは、ギンイソイワシか?ムギイワシか?で、分かれ道は頭部に小棘列があればギンイソイワシなのですが、これは小さすぎて判りません… やっぱり棘や軟条の数を数えなければなりません。第一背びれの棘数がムギイワシは3~5本、ギンイソイワシは6~8本、で撮影した画像を数えてみると5本ですから→ムギイワシですね。さらに臀びれの軟条数も一致しました。
9月中旬の大潮、不安定な天気のなかで磯へ行けるこの日を見定めて、行ってきました磯採集(17日)。
前回の磯採集で魚たちが戻ってきたこともあり期待していましたが、残念ながら魚たちは少なくなっていました。何てことだ~。今後は魚たちが少なくなっていくのか?と思ってしまう。
只、小さなオヤビッチャがちらほらと見られ、新しく流れ着いていると考えられることで、採りたいと思う魚が流れ着いてくれるかもしれないな~という希望は少しあります。
〈 ヒメテングハギ 〉 | 〈 ヒメテングハギ 〉 ~警戒モード~ |
〈 ニジギンポ 〉 |
ヒメテングハギ(全長:5.2cm)、やや広めのタイドプール(潮だまり)でボラたちの中に一匹混じっていました。遠目にはハギ系の種だと判りますが、逃げ足は速いので隠れる場所を見逃さないように、慌てずゆっくりと網を詰めていって採集しました。名前の確定は撮影画像の確認後です。
ヒメテングハギ~警戒モード~(全長:5.2cm)、岩影などに隠れる時はこのような模様になります。採集した時もこの状態で岩の窪みにピタッと隠れました。動かないので良~くみないと分かりません。
水槽に入れた直後はこの状態ですが、15分ほど経過して環境に慣れてくると、1枚目の画像のように普通の状態に戻ります。テングハギ属の○○テングハギという4~5cmの幼魚は泳いでいるのを見て判別するのは困難です。採集して撮影し確認するのが良いと思います。
ニジギンポ (全長:4.2cm)、2箇所のタイドプールで見られたのだけれど、体の黒い縞がとても目立って「何の種類?」という思いで採集したものです。撮影していて、過去にも「何の魚?」と惑わされて採集したことを思い出しました。泳ぎ方がちょっと紛らわしい魚です。
9月上旬の大潮、進路の予測が難しいノロノロ台風10号が熱帯低気圧に変わった4日後に行ってきました磯採集(5日)。
前回の磯採集では台風7号の後にタイドプール(潮だまり)から魚たちがいなくなってしまったので、今回も心配していましたが、魚たちは戻ってきていました!
全体的な魚影は薄いですが、小さなオヤビッチャ達、魚の泳ぐ姿が見られなかったタイドプールに魚たちがいること、前回と比べると雲泥の差という感じがします。今後の磯採集にも希望が持てます。
〈 クギベラ 〉 | 〈 ナンヨウアゴナシ 〉 | 〈 ハナオコゼ 〉 |
クギベラ(全長:4.1cm)、3畳カーペットほどの広さで、腰まで浸かってしまうタイドプールにいました。遠目で見た時は8月に採集したカミナリベラに見えましたが、近づいてよくみると違いました。
採集しようと網を入れるとサッと逃げてしまう。海藻のある浅くなった所へ逃げて隠れるのですが、追い出し棒で探っても出てこない。こういう状況を3回ほど繰り返し、待っていても出てこないし潮も満ちてきたので帰ろうと沈めていた網を上げたら、入っていた~~!!。動きが素早いので、網に入ったのに老眼では判らなかったのでした。その場では名前が判らなかったので、帰ってから撮影前に図鑑で調べて判りました。初採集種となります。
ナンヨウアゴナシ (全長:約8cm)、岩場にあるやや深めの長細いタイドプールで、ギンユゴイの後に付いて泳いでいた。パッと見にはボラに見えるけれど、よく見ると泳ぎ方が違いました。全身を緩やかに使って泳ぐ姿は見覚えのあるツバメコノシロなのですが、胸びれが黒くありません。えっ!ナンヨウアゴナシ?
ということで採集し、プラケースで遊離軟条(アゴの下のヒゲ状のもの)を確認してみると6本です。ナンヨウアゴナシですね。稀な種なのに昨年に続いて今年も採れるとは驚きです。
ハナオコゼ (全長:約10cm)、クギベラのいたタイドプールの水面に浮かぶ浮遊物の下にいました。もう20数年も見ていなかったです。大きいですね、水槽に入れたりしたら、み~んな食べられてしまいますよ。
台風7号が16日~17日にかけて関東に接近して通り過ぎて行きました。もう磯は落ち着いたかな?という思いで行ってきました磯採集(20日)
落ち着いているタイドプール(潮だまり)には「えっ!」と驚くほど、魚が泳ぐ姿も海藻もありませんでした。こんな状況は珍しいですね。過去にも無かったような気がします。台風の影響による大波の力がよほど強かったんでしょう。只、底の泥っぽさも無くなっているので、少しは住みやすくなるのかも?
ということで、いつもの半分だけ見て一度も網を使わずに帰ってきました。
次の大潮までに魚たちは戻ってくるのでしょうか?
8月上旬の大潮、熱中症警戒アラートがでている中で2回も行ってきました磯採集(2日、6日)。両日とも予定がずれて「あ、明日行かなくちゃ」という感じなのでした。
いつも通りにタイドプール(潮だまり)を覗いて行くのだけれど、なんと前回よりも魚が少ないです!。7月以降から段々と魚の数が減ってきているように感じます。タイドプールや浅瀬の泥状の濁りも7月からとれなくて、魚たちは住みにくいのではないかとも思われます。
〈 マハタ 〉 | 〈 カミナリベラ 〉 | 〈 カミナリベラ 〉 |
マハタ(全長:2.6cm)、少し濁りのある浅いタイドプールに1匹だけポツンといました。成長に伴って短くなる背びれの第2棘がまだ長い個体です。
カミナリベラ (中央の画像 全長:3.5cm)、岩場にあるやや深めのタイドプールで体の緑色がとても目立っベラがいたので採集してみました。採集当初は体にこれといった模様がないので「何というベラかな?」という感じでしたが、撮影している時にフッと名前を思い出したのです。私の頭にあるカミナリベラのイメージは右側の画像でしたからね。
22日深夜の新幹線の保守用車両追突脱線事故の影響で、豊橋駅と浜松駅で長蛇の列に並び、帰宅した時は0時を回っていましたが、次の日(23日)は風が弱いとの予報だったので、夜のうちに海に行く準備をしておいて行ってきました磯採集。
当日も熱中症警戒アラートがでて日差しは熱いけれど、都会のようなモアッとした空気ではないので過ごしやすいです。
何時も通りにタイドプール(潮だまり)を覗いて行くのですが、いつも群れているボラやメジナ、オヤビッチャ、シマスズメダイなどの姿がありません。魚たちも外出を控えているのか?と思ってしまう。全体的に魚影は薄いと感じました。
ゴミの浮遊物あり、濁りあり、風も強くなって波のうねりあり、で採集したいと思う魚には出会えず、結局、網を一度も使わずに終了してしまいました。何も採れない日は交感神経のスイッチが入らず疲れがドッと出ますね。
朝からスマホに熱中症警戒アラートが届く4日、急に予定が空いたので全く予定外でしたが、行ってきました磯採集。
前回の磯採集で小さなスズメダイ科などが見られたので、今日は磯が賑やかになっている!と期待していたのですが、全体的には前回と大差ない磯の状況でした。大きな流木や沢山のゴミ、浅瀬の濁りがあったことなどを考えると、波が荒い日があったのかもしれません。
今日のこの地域の最高気温は33℃、照り付ける日差しと日陰の全くない磯で何時間も過ごすには、遮光性99.9%の日傘、スポーツドリンク、経口補水液を用意しなくてはいけません。
〈 オジサン 〉 | 〈 ミナミハコフグ 〉 | 〈 オニカマス 〉 |
オジサン(全長:5.3cm)、深さ20cm程の浅瀬でカゴカキダイと一緒に泳いでいました。見たこともないヒメジ科だなぁと思っていたのですが、ヒメジ科は瞬間移動と思えるほど動きが早い印象がありますし、追い込める場所もないところで採れるのか?とも考えましたが、この個体は遠くには逃げず近傍をウロウロするだけだったので採集することが出来ました。色模様が出ていなかったので、名前が分かったのは家で撮影した画像を見た後でした。ここの磯で見るのは、なんと28年振りです!
ミナミハコフグ(全長:1.2cm)、大きめのタイドプール(潮だまり)で岸にある海藻の間をスーツと移動していました。見たときには上記の画像ほど黄色味が出ていなくて、何の種類だろう?という感じでした。8年前に一回り大きい個体を採集したことがありますが、その時はバケツの中で毒を出したらしくて、一緒に入れていた他の魚と一緒に死んでしまいました。今回は小さい個体ですが、刺激を与えないように注意しながら持ち帰りました。
オニカマス(全長 :推定 4cm)、この日も陸からと思われる表層を漂うゴミが沢山ありました。魚が紛れていないかな?と見ていたら、オニカマスがいました。他には小さなイカも何匹か見られました。
関東甲信の梅雨入りが21日に発表された次の日、なんと朝から気持ちよく晴れていたので行ってきました磯採集。この日は前日に大雨でまた翌日は雨という、真に雨と雨に挟まれた唯一の晴日です。
磯の状況は、浅瀬やタイドプール(潮だまり)に濁りがあり、魚の姿が見えない所もありましたが、前回には見られなかった小さなオヤビッチャたち、シマスズメダイ、チョウチョウウオ、ギンユゴイなどがいました。幼魚や稚魚が新しく流れ着いていると思うと、今後が楽しみです。
〈 オキフエダイ 〉 | 〈 オヤビッチャ 〉 | 〈 表層のごみ 〉 |
オキフエダイ(全長:3.0cm)、深さ10cm程の小さいタイドプールにいました。4年前に採集した個体よりも小さいサイズで、透明感が少し残っています。小さな個体サイズには尾びれつけ根部分に白い小さな斑があるのか?と撮影しながら思っていたのですが、右側にはありません。部分的な色素異常ですかねぇ。
オヤビッチャ、浅瀬で群れている小さなオヤビッチャ、画像だけを見ると大きいサイズに感じますが、2.5cm弱の小さな個体です。前日の大雨の影響で周りの底や海藻が薄く泥を被っているのが分かるでしょう。
表層のゴミ、雨で流されてきたのか、強風で飛ばされてきたのか分かりませんが、移動中の浅瀬に色々な小さなゴミと感じるものが、いっぱい漂っていました。普段はこの浅瀬を歩いて渡るのだけれど、この日は足を踏み入れるのも嫌でした。(クリックして見てみてね)
この時期って良い日があまり続かないね~ 6月上旬の磯採集の予定も天気予報を見て前倒しとなりまして、この日に行ってきました6月上旬の磯採集(8日)
磯に着いたときには最干潮(-6cm)の時間となっていて、普段見たこともない景色が広がっていました。普段は深くて歩いて行けない場所もこの日は行って見ることができます。
で、魚たちがいるかというと、いないんですね~ 全体的には前回よりも魚影は薄いという印象です。でも、夏になると見られるはずの種類はもういました、というか7月になると現れる…という表現はもう通用しなくなっている昨今ですが。
〈 オヤビッチャ 〉 | 〈 シマスズメダイ 〉 | 〈 キビナゴ 〉 |
オヤビッチャ、4~5cmほどのオヤビッチャがタイドプール(潮だまり)や浅瀬で8匹見られました。越冬タイプでしょうか?もう5月や6月に見られてもおかしくない種類となっています。
シマスズメダイ、4cmほどのシマスズメダイがあちらとこちらのタイドプールで3匹見られました。ここの磯で6月に見られるようになったのは2000年からです。
キビナゴ、全長9cmほど、タイドプールでボラと一緒に一匹だけ泳いでいました。カタクチイワシと比べると体側の青いラインが目につきますし、泳ぐ動作が直線的に感じます。「何という種類だろう?」ということで採集して確認することにしました。
サイズが大きいので持ち帰ることは考えず、プラケースに入れて見たけれど、この種類の名前は見当もつかなくて、帰ってから画像を確認して判明しました。
体の左側で尾びれの前部に擦り傷がありました。キビナゴは群れで行動するので、この個体はそれについて行けず、取り残されて流れ着いたのかもしれません。
ゴールデンウィークも終わり、5月上旬の大潮に磯採集に行こうと考えていたのですが、なんせ風の強い日が多かった。下旬の大潮は天気予報をチェックして、この日に行ってきました今年最初の磯採集(24日)。
昨今の天気を見ていると各地で真夏日が続出して、なんだかなぁ爽やかな初夏って何処に行ったんでしょう?という感じですね。当日も爽やかではなく、暑くもなく寒くもない薄曇りでした。
タイドプール(潮だまり)を覗いてみるとボラとメジナは沢山群れていましたが、ハゼの子どもたちがあまり群れていないように感じました。全体的に魚影は薄い印象です。この時期定番のキヌバリも少なかった。この日に採集した魚はいません。
半年ぶりに磯を数時間も歩いた所為か、次の日は腰が痛いし足は筋肉痛です。← (誰かが歳の所為だよと…)
〈 5月のニザダイ 〉 | 〈 5月のギンユゴイ 〉 | 〈 イソヒヨドリ 〉 |
5月のニザダイ、3.5cm前後のニザダイが見られました。15年前にはここの磯では希少種でしたけれど、毎年普通に見られるようになっています。この日に見られたニザダイはキヌバリよりも多かった。こんな時代になったんだ。
5月のギンユゴイ、5月に見られるなんて統計をとり始めて25年で初めてです!。こんな時代になったんだ。この日は3cm程の2匹が見られました。採集してきれいな証拠写真を撮ればよかったなぁ…と、これを書きながら思っています。
イソヒヨドリ、多分、私が見たのはこれが初めてだと思う。磯では名前が分からなかったので、帰宅して画像検索して分かりました。