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= Tシャツ = |
いい歳をしたおじさんが手に網をもって岩場を徘徊し、潮溜りなどを真剣に覗いているというのは、他の人からみれば多少は奇異に見えるのでしょう、まず興味を持って聞かれます「何をしてるんですか?」とね。
「魚とりです」と元気に答えても傍らに連れ添いのキッズがいるわけでなし、質問者の半信半疑で曖昧な相づちを粉砕すべく「お魚Tシャツ」を作りました。「何をしてるんですか?」-「魚とり」-「どんな魚?」-「こんな魚」という訳です。判ってくれるかな? |
※ 作り方は、お手持ちのプリンターのマニュアルをご覧下さい。 |
= マホウが使えたらなぁ = |
私たち家族の採集場は、タイドプールやこれに近い浅瀬がメインですので、採集の常套手段としては、「お魚を先ず見つけること」です。お魚の居る個所が確認できると、お魚の退路を断つか、囲むか、追い出すか、導くかを決めて適任役割を振り、そーっと近づくわけです。 お魚が見えることが条件ですので、天気晴れで無風がベストなんですが、そう都合良く自然は振る舞ってはくれません。雨の時はまぁ諦めるとしても、波のうねりや風による「さざ波」が、採集のここぞという一番を阻害するのです。(ぐやじぃ~こと) もう逃げ道は塞いだ、警戒しながらもお魚は出てる、こっちの網であと一押しすれば後の網の中、よし行くぞ、と手を動かそうとしたここ一番に、ジャバジャバッと波、ビジュビジューッと風・・・・・数秒後に「さざ波」が治まったときには、「あれ~いないー」となってしまうことが多々あるのです。こういう状況に突入しそうになると「風よ止めー」「波よ来るなー」と天を仰ぎ、叫んでしまう親子なのでした。 |
= 海水魚の採集と飼育を始めて思うこと = |
子供達とその親達は、海を汚すとお魚が来なくなる、住めなくなるので、採集の楽しみが無くなつてしまう、と思っています。「今度来るときのために、きれいにしておこう」が帰途につくときの十八番台詞です。 とりわけ息子は「お魚が採れなくなる」「だからゴミは捨てない」という理論が頭の中にあります。その彼が中学生だった頃、空缶拾いを2回ほど実行したことがありました。磯採集を終えて荷物を車に積み込むと、スーパー付帯のポリ袋を持って空缶拾いに出かけます、が、すぐに戻ってきてしまいます。 何故かというと、袋にはもう空缶の入れる余地などなく、取っ手を結ぶことすら出来ないほどの空缶が詰まっているからなのです。ちょっとその辺を回っただけなのに・・・・今思い起こせばこういう感じでしたね、どこの磯でもこういうものなのでしょうか、だとすれば嘆かわしいことです。 妻が仕事を持っている都合上、食後の後片づけ=食器洗いをやることが多々あります。そのときに「あーこの水もやがて海へ流れていくのか」と思うと、食器に残っている食べカスをどっと流せなくなりました。実際は浄化されて川へ流されるのでしょうが、やはりとても気になるのです。お魚を飼う前には、こういうことは全然思っても(胸を張って?)みなかったことです。でも、もう過去のことは水に流しましょう。ねっ。 僅か水槽の水質を維持する為に、どれだけの時間、どれだけの費用、どれだけの努力を行わなければならないか身をもって知る事ができました。まして硫酸銅などの劇薬は0.1gの単位でもお魚には重大な環境の変化、生死に関わる問題なのだと、緑の粒を眺めながら、あらためて思ったものです。 まだ子供達には水槽の管理の全てを任せていませんが、やがていつか任せざるを得なくなります。そのときに、同じ思い、同じ努力をして欲しいし、感じて欲しいな。 |