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自然と人類の都合がなかなか合わなくて、前回の磯採集から1か月が過ぎてしまいました。もう陸上は冬支度、磯もそうなっているんだろうなぁ…と思いつつも行ってきました、今年最後の磯採集です。
久しぶりに晴天となった11月の最終日、陽光は感じられるけれども風が強くて磯は寒かった~。寒さ対策の服装はしてきたけれど、鼻水が気がつかないうちにタレてしまっています。
磯で目撃した魚たちは、ハゼ数匹、ギンユゴイ7匹、南方系の魚はシマスズメダイ1匹だけです。「あ~もう今年は終了だね」とつくづく感じてきました。お昼頃の浅瀬の水温は17℃、手を入れても冷たいとは感じませんが、南方系の魚にとっては厳しいのでしょう。
大島 | ハゼ1匹 |
大島、関東地方は1週間ぶりの晴れ!です。約50Km先の大島がよく見えました。
ハゼ1匹、アゴハゼかな?日向ぼっこをしているようにも見えます。この前まではオヤビッチャやシマスズメダイなどが泳いでいたところです。ハゼ1匹で寂しさを表現してみました。
今年の状況は、7月頃から毎月台風が発生していて磯は落ち着かない状況でした。流れ着き始めたかな~と思っていると台風が接近して海が荒れ、小魚たちは何処かへ飛ばされてしまいました。来年は気候が落ち着くのかな?温暖化でまたまた無理なのかな?
10月中旬の大潮時には大型台風19号が通過して磯には行けなかったので、前回の磯採集から1か月が過ぎたことになります。磯は、磯の魚たちはどーなっているのだろう?と気にかけながら行ってきました。
磯は、いつもと少~し情景が異なります。「ここにあった大岩はどこいった…」や「この大岩は何処からきたんだぁ…?」といった感じで、タイドプール(潮だまり)は荒波で巻き上げられた小石で埋まり気味のところさえある。
こんな状況で魚はいるのか?→ いません!
磯に着いて1時間の間には泳いでいる魚を見ることはありませんでした(ちょっと風が強かったけれど…)。
前回の9月下旬には幼魚たちが磯に戻ってきたと実感したのに、またまた幼魚がいなくなってしまった!。
まぁ完全に清掃された訳ではないので、前からいたと思われる個体や小さな個体もポ・ツンといたりいなかったりと、それはもう寂しい状況なのです。
一休みした後半、もろに荒波の影響を受けなかったと思われる岩間になると、少しは魚の姿が見られるようになりました。
ニジハギ | ニクハゼ | ニクハゼ |
ニジハギ、ここの磯で見られるとは考えたこともなかった種類です。ただ採集するにはちょっと大きいし、まず採れるとは思えない状況。後ろに写っている岩などは台風前には無かったものです。証拠写真だけ撮ってきました。
ニクハゼ(全長:3.7cm)、深さ10㎝ほどのタイドプールでシマスズメダイ1匹、オヤビッチャ1匹と一緒に泳いでいた。一見するとスミウキゴリと思ってしまうが、時期が違う。これは採集して確認しなければということで持ち帰りました。岩などに着底すると動かず中々見つけにくい。
分布域は北海道~九州と広いようですが、当方にとっては初採集種となります。
磯の状況は、この日の水温は23℃で冷たいとは感じませんが、なにしろ魚がいない!。台風15号の時よりも酷いと思う。この先は気温も水温も下がってしまい潮も引かなくなるけれど、終了とするにはまだ踏ん切りがつかないのです。
台風15号が通過し「み~んないなくなっちゃった!」から2週間以上が経過した27日~30日の大潮、「魚たちいるかなぁ?」と思いながら行ってきました磯採集。
都合3日間も磯に通ったわけですが、タイドプール(潮だまり)に幼魚たちが戻りつつあることを確認できたものの、新しい魚には出会えませんでした。
ニジギンポ | ニジギンポ | ニセクロホシフエダイ |
ニジギンポ、この時期、タイドプールの水面を漂っているニジギンポの幼魚はよく見かけるのですが、オレンジ色の魚が一匹いたので採集してきました。画像左はポリバケツの上から撮影したものですが、採集時はもっとオレンジ色でした。水槽に放つときには普通の体色に戻りつつあり、撮影してみればニジギンポです(全長:1.7cm)。
ニセクロホシフエダイ、今年はフエダイ科が多い!、これまでに見かけた6種が全部いました ⇒ フエダイ科幼魚6種の比較。今回採集したのは前回(10年前…)採集した半分の個体サイズです(全長:2.3cm)。幼魚の段階では背びれの第2棘が長いですね。参考:クロホシフエダイほかフエダイ属の稚魚(ウッカリカサゴのブログ)。
撮影した画像を見てみると鰭(ひれ)や体に白い点が無数にあります。「ありゃ、白点病を持ち込んだかな?」と思ったけれど、白色がそれほど強くないので白点病ではないと考え、淡水浴を3分ほど行ったらキレイになりました。
磯の状況は、前回のときにはいなかったオヤビッチャやシマスズメダイの小さい個体がある程度見られましたし、フエダイ科も同様であることから、魚たちが新しく流れ着き磯は徐々に戻りつつあると感じました。でも、もう10月ですからねぇ「もう少し早く戻って欲しかった!」なと思っています。
8日~9日、コンパクトながらも強力な台風15号が、伊豆大島~相模湾~三浦半島~東京湾~千葉県を通過していった。これを書いている15日も停電や断水が台風経路の各地で続いているが、4日後となる13日に「磯まで行けるのかなぁ?」と思いつつも息子と一緒に行ってきました磯採集。
台風の被害状況などはこちらを参照 ⇒ 令和元年台風15号(Wikipedia)。当日、道路状況的には通行止めの箇所も解除されていて普通どおりに行くことができました。
さて、磯の状況ですが、「み~んないなくなっちゃった!」です。
タイドプール(潮だまり)は、隠れ家となっていた岩ごと飛ばされてしまったようで、前回からいたと思われるシマスズメダイが少し、シチセンスズメダイ、シマハギ、イソスズメダイ、キヌバリ、ギンユゴイが数匹などと泳ぐ魚の姿が見られないに等しい!。
一方、新しく流れ着いたのか?と推測される、オヤビッチャ、フエダイ、トゲチョウチョウウオなどの小さい個体が1匹だけ、 見られました。この時期にオヤビッチャが1匹だけ!というのは信じられない状況ですね。
フエダイ | ニジギンポ | カワハギ |
フエダイ、磯で見たときには体側の白い斑紋が判らなくて連れ帰りましたが、撮影してみればフエダイでした(全長:3.0cm)。2017年にはこれより透明感のある個体を採集していました。⇒ フエダイ。
ニジギンポ(全長:2.1cm)、カワハギ(全長:2.0cm)、50円玉にすっぽり入る大きさです。前回、ゴマフエダイを採集している時に水面を漂っていたものを一緒に採集、水槽に入れたけれど混泳しているゴマモンガラやヒメフエダイ、シマハギなどに邪険にされて表には中々出てこれなかったが、邪険魚を他の水槽に移動したら出てくるようになったので撮影したもの。
磯の状況は、現状では磯採集をする身には厳しい状況です。只、前述したように小さい個体が見られたことから、新しく流れてきているんだと前向きに考えたいが… 厳しいなぁ。
猛暑が終わって一段落したと思ったらば、天気予報には早くも秋雨前線がでている。「なに?もう秋なのかい?」と内心思いながらも行ってきました残暑の磯採集。
天候状況的には、秋雨前線と低気圧の影響で各地の天気は荒れ模様で、1週間ほど前には九州北部で記録的な大雨となっており、その余波でこちらも数日前まで海況は大荒れとなっていたはず。磯が落ち着いただろうと思える2日と3日に行ってきました。
2日間の採集で目立ったのは、オヤビッチャがいないこと!。散策路のタイドプール(潮だまり)は、いるかいないかの二者択一で、いても1匹のみ!という状況でした。
今年は、知人に磯採集を見せてあげたかったけれど、これでは見せる楽しみが半減してしまいます。この時期にお馴染みの魚なんだけれど、いったい何処いった?
と、このような磯状況下で、新しい種類には出会えなかったのですが、一応下記の種類を採集してきました。
アイゴ | アカオビシマハゼ | ゴマフエダイ |
アイゴ、小さなタイドプールで上から見ると体が薄いピンク色です。これまでに3回採集をしていますが、今回が一番小さい個体となり、まだ脊椎と内臓部分が透けて見えます。(全長:2.9cm)。
アカオビシマハゼ、いつか小さい個体を撮り直ししよう… と思っているうちに、何だか次第に姿を見かけなくなってしまった。大きい個体は体が赤味を帯びていますが、このくらいのサイズはまだ白っぽいですね(全長:3.3cm)。
ゴマフエダイ、コショウダイのように真っ黒な体で水面を漂っていました。採集したときには何の種類か判らなかったのですが、水槽に入れたら黒色が薄れて特徴がでてきました。え?この写真でもわかりづらい? 2時間後の写真はこちら ⇒ 2時間後(全長:2.5cm)。
磯の状況は、タイドプールも浅瀬も魚がいないですね~前回よりも少ないと感じます。ニザダイ、シマハギ、チョウチョウウオ科は少なくなりました。一方、この磯ではこれまでに見られなかったフエダイ科(フエダイ、クロホシフエダイ、ゴマフエダイ、ヒメフエダイ)が目に付きます(と言っても数匹程度ですが…)。
これからが採集シーズン本番なのですが、期待して良いのやら?眉間にしわを寄せてう~んと考え込んでしまいました。
今回の大潮の1週間程前に発生した超大型台風10号!なんとかギリギリ大潮の期間に過ぎ去ってくれたので、磯採集に行ってきました。
台風の直撃は無かったものの、強風による波のうねりは連日のニュースによれば相当あったはず、磯の状況が気になります。
見渡す磯には台風の影響は無かったかのように見えます。しかしッ、浅瀬で見られる魚たちは前回と比べると半分ほどでした。当日は風が強かったので見にくいし、波のうねりも少しあるという状況でもありますが、それにしても魚は少なかったのです。
ネズスズメダイ背面 | ネズスズメダイ | シマハギ |
ネズスズメダイ、もう少しするとタイドプール(潮だまり)になってしまうという少し波の入る所にいました。背面のブルーが目立ちます。(全長:1.5cm)。ここの磯で見られたのは2007年から3回目なので稀な種になります。大きくなるとブルー色が消えていきますので、次の大潮時に元の場所に帰す予定です。
シマハギ、8月に入ってからボチボチと見かけるようになりました。今回は飼育目的で採集してきました(全長:3.4cm)。以前の個体の飼育期間は約13年、う~ん、これを更新できるかな?というところですね。
磯の状況は、台風の影響でまだ磯は落ち着いていないと思っていますが、夏に見られる種類が流れ着いていると感じますので今後も期待感有り!です。
昨年より1か月も遅れて梅雨が明け(7月29日)、途端に猛暑日が続く中の2日に行ってきました磯採集。
梅雨が明けてからは連日異常な暑さで、スマホには「熱中症の危険あり 運動は原則中止」のメールが届く、こんな状況の中で「大丈夫かい?」という一抹の不安もあるのですが、大潮ですからね~、日傘を持って行ってきました。
思っていたよりも魚影は薄かったけれど、スズメダイ科のオヤビッチャが増えているので、新しく流れ着いている魚たちも居るだろう… という期待感はありました。
マツダイ | テンジクイサキ | ヒメフエダイ |
マツダイ、主に8月に流れ着いてくるけれど、最近はあまり見なくなった。深さ15㎝ほどの浅瀬で木の葉に擬態して漂っていた。”自分の擬態は完璧だ!”と思っている個体は、そっと片手で掬えます(全長:1.9cm)。
テンジクイサキ、同じイスズミ科のノトイスズミとは判別がつけにくいけれど、テンジクイサキとしては7年振りの採集となり、この模様パターンの画像は持っていません。いつかイスズミ、ノトイスズミ、テンジクイサキの同サイズの比較をしてみたいと思っています(全長:3.1cm)。
ヒメフエダイ、2013年に採集をしているのですが、きれいな色彩になるのを知らずに早々に帰してしまい、もう一度採りたい!と思っていたものです。最近は魚の名前を思い出せないことが多いのですが、30cm程の浅瀬でこの子を見たときは速考で頭に浮かびました(全長:4.1cm)。
磯の状況は、前回までに見られていたニザダイは大きな個体はかなり少なくなりました。スズメダイ科が増えてきていることや大小入り混じってのチョウチョウウオ科も見られ始めているので、徐々に賑やかになっていくものと思われます。
それにしてもこの異常な暑さ、”前もこんなに暑かったっけ?”という感じなんですが、長時間、日陰のない磯を徘徊する方は注意したほうが良いかと、まぁ自分も含めて再認識ですね。
前回に引き続き梅雨前線が九州~関東の海上に停滞していて、予報では大潮の1週間は傘のマークが途切れることがなかったが、1日半前に、雨 → 曇 → 晴 → 曇、と変化した17日、チャンスとばかり行ってきました7月中旬の磯採集。
時々少しだけ太陽が出てきて風も弱く採集良日という状況でしたが、魚たちは出てこなかった…。
雨が上がったばかりで湿っている岩は滑りやすく、かなり用心して歩きました。タイドプール(潮だまり)で見られた魚の種類や数はとても少なかった。どうしてだろうか?と思うわけですが、所によっては少し濁りのあるタイドプールもあり、浅瀬では海藻や石の上に黄土色の付着物が見られるので、日曜~火曜にかけて降った雨の為に濁っていたのではないかなと考えています。
と、当日は採集に至る魚に出会えず、網を一度も使うことなく終了しました。
磯の状況は、オヤビッチャなどが群れで泳ぐ状況を想像していたのですが、まだそこまでは至っていないようです。ニザダイはかなり数が少なくなっていました。只、出会った Sawadaさん が透明な個体を採集されていたので、新しく流れ着いているんだなとは感じました。次回の大潮には期待しています!。
梅雨前線が九州~関東の海上にずーっと停滞していて、大潮の1週間は傘のマークが途切れることがない天気予報となっています。前日の雨が止み、当日の夕方からまた雨ということで傘と傘の隙間を狙って行ってきました7月上旬の磯採集。
当日の天気は薄曇りで、やや見ずらいものの風は弱かった。磯は小さなスズメダイ科が出始めていて夏の魚たちがやって来た!という感じでした。まだ見られる数は少ないのですが、オヤビッチャを見ると夏が来たなぁと思ってしまいます。
チョウチョウウオはパラパラといった感じで見られますが、トゲチョウチョウウオとチョウハンはそれぞれ1匹が見られただけでした。ニザダイは相変わらず数が多いのですが、新しく来たと思われるサイズのものはとても少なかった。
トゲチョウチョウウオ幼魚 | カタクチイワシ | マイワシと思われる数匹 |
トゲチョウチョウウオ幼魚、タイドプール(潮だまり)を見始めて直ぐに見られたものだから「お~っ」とテンションが上がってしまった。最初はフウライチョウチョウウオだと思っていたけれど、帰ってから撮影画像を見てみればトゲチョウチョウウオでした。サイズは3cm弱でしょう。
カタクチイワシ、この日目を引いたのがこれ、ほとんどのタイドプールに取り残されていました。長年ここの磯に来ているけれどこの日に見られた数が最高です。上記画像の数は約350匹!。ちゃんと数えたのかぁ? → 数えました。 これを基に撮影した画像を概算すると、この日に見られたのは約2,400匹なり!
グルグルと泳ぎ回っている幾つかの撮影画像を見ていて気が付いたのは、回っている方向は左回り ということです。そうなのか?とWebで検索をしてみると、右回りが多いとのことだが、まぁこればっかりはイワシ君に聞いてみないと判りませんが…
マイワシと思われる数匹、グルグルと回っているカタクチイワシの中に体側に黒点のある魚が数匹います。マイワシと思われるけれど珍しいです。
クラカケモンガラ幼魚 | ゴマモンガラ幼魚 | クロユリハゼ稚魚 |
クラカケモンガラ幼魚、薄汚れた感じに見えますが警戒色でもないようで、浅瀬で見た時も明確な色の境界はありませんでした。外見は2年前に採集した個体とよく似ています。
ゴマモンガラ幼魚、居そうなんだけれど10年近く見ていませんでした。キヘリモンガラとよく似ているようですが、Webで検索した画像を見ても幼魚はよく判らないですね。
吻部(眼より前方の部分)は、口唇を除いて鱗に被われる → ゴマモンガラ、口唇を含めて鱗に被われない → キヘリモンガラ。(日本産魚類検索 第三版)
鱗の形というのがよく判らないんだけれど、大きな画像を載せたのでクリックして眺めてみて下さい。
クロユリハゼ稚魚、掲載時には「ネンブツダイ稚魚」としていましたが、当ホームページをご覧になっている sasa 様から、「クロユリハゼの稚魚」ではないか?というご指摘を頂きました。「え~っ!」という感じでした。何故なら、当方にとっては初採集種となるからです。
魚類写真資料データベース でも調べた結果、類似の画像が沢山ありました。思いがけず初採集種となって嬉しい限りです。sasa 様どうもありがとうございました。
ゆったりとした淀みで、体が半透明ながら尾びれ付近の黄色が目立ったので採集してきました。多分、毎年見ているような気がしていて何時もスルーしていたものでしたが、今度からは視点がちょっと変わりますね。
磯の状況は、海草類は荒天の影響か?茎だけが目立つ状態が多かった。これから少しづつ賑やかになっていく気配を感じてちょっとワクワクします。
1週間の間に2日程度は雨模様で2日程度は気圧の影響で風が強い、タイドプール(潮だまり)を覗くのに最適の日を選ぶのはちょっと難しいのですが、ここぞと選んで行ってきました6月中旬の磯採集。
黒潮が接近気味のことだし、前回から2週間が過ぎてオヤビッチャなどのスズメダイ科が見られるかと期待をしていたのですが、残念ながら前回からの変化はほとんどありませんでした。ただ、ニザダイは3倍ぐらいに増えていますけれどね。
ニザダイ幼魚Ⅱ | ソラスズメダイ | クサフグ幼魚 |
ニザダイ幼魚Ⅱ、前から居るものと新しく来たと思われるものが混在していると考えられます。メジナも一緒になって群れています。
ソラスズメダイ、ぽつんと1匹だけ見られました。過去に、この時期にこのサイズでというのは経験がありません。
クサフグ幼魚、今年孵化したクサフグは群れで見ることが普通なのですが、ぽつんと1匹だけ見られたので「別の種かな?」と思い採集してきました。老眼では判らなかったけれど、撮影した画像を見たら寄生虫が頭部と体の向こう側に付いています。全長は1.1cmと小さい。
寄生虫を取るために、淡水浴、体半分浸かり、薬浴を行いましたが、残念ながら宿主共々死んでしまいました。
磯の状況は、3日前に強力な低気圧が通過して海は荒れていたことも考慮しないといけないが、見られた魚は何となく少なかった。次回は7月に入ることだし、過去には上旬にスズメダイ系が見られた記録もあるので次回は期待していますよ。
関東甲信地方の梅雨入りが今週末頃とのことで、行ってきました6月上旬の磯採集。
当日の天気予報は晴れて暑い!とのことだったけれど、薄い雲が広がっていて暑さは和らいでいたし風も弱い。コンディションは良好であちこちを見て回りたいが、当方は腰がちょっと痛い!なので程々に廻りました。
磯は、既に潮が引き過ぎていて(当日は-2cm)いくつかのタイドプール(潮だまり)の魚たちは辛い状況に置かれており姿も少ない。一目見て「あ、居ない…」という感じですね。見ないでスルーしたところもあります。
ブリ幼魚 | ニザダイ幼魚 | 水温は24℃ |
ブリ幼魚、ちょっと大きめのタイドプールの水面で体を丸めて漂っていました。流れ藻らしきものは見当たらないので、とりあえず小さな木片に付いていたようです。昨年が初採集だけれど今年も見られた。
ニザダイ幼魚、深さ20㎝ほどのタイドプールでの撮影。前回見られたのと同じくらいのサイズで、5匹~6匹で群れているのが広い範囲で見られていて、数的には前回の倍です。
水温は24℃、特に採りたい魚がいなかったので、泳がない水温形を撮ってみる。もう冷たさは感じられず足を入れると心地よいくらい。
磯の状況は、海草はまだ多いと感じました。ニザダイ幼魚が増えた以外は特に大きな変化は見当たりません。次回はスズメダイ系が見られるかな?という期待があります。ただ、梅雨に入ってしまうので磯へ出られる日が都合良くあるかどうかを心配しています。
まるで台風のような前線が21日に関東地方を通過した2日後、「もう大丈夫だろう!」と思って行ってきました初夏の磯採集。
初夏なんだろうけれど各地では夏日~真夏日との天気予報であり、爽やかな初夏はどこいった?という感じなのですが、この日の磯は爽やかでした。でも前線通過後の波のうねりは残っていて浅瀬はちょっと濁りがありました。
磯の魚たちはといえば、メジナの幼魚が数は多くないけれど広い範囲で見られるようになったこと、そして目を引いたのはニザダイで、数匹ずつあちらこちらで見られました。2017年はめちゃくちゃ多かったけれど、昨年は殆ど見かけなかった。
ニザダイとチョウチョウウオ | ニザダイ | 軟体生物 |
ニザダイとチョウチョウウオ、ニザダイを眺めていたらチョウチョウウオが出てきました。ここの水温を計ってみると23℃ですから、まぁ居ても不思議はないでしょうが、このサイズで?という不審(放流?)もあるわけです。いまのところ私の採集履歴では一番早い出現となります。
ニザダイ、浅瀬に上がってきたので採ってみました。全長は3.6cm、一緒に写っていたチョウチョウウオはもうちょっと小さいですね。
軟体生物、海には色々な生物がいるわけで、この生物も初めて出会ったもので大きさは14cmぐらいか?ウネウネと動いていました。大きな口?と1対の目みたいなもの?があり、Webで検索してみるとメリベウミウシ系かな?。
磯の状況は、前回までは何かモヤモヤした感じでしたが、ニザダイが現れたことで少し前が見えたような気がして、次回の大潮に期待をしてみます。
10連休というイベントが終わって干潮の日々がやってきました。いつ行くか?が最近は日替わりの天気で難しい。終日晴れるとの予報で8日に行ってきました磯採集。
お天気は予報どおり晴れ!ですが、磯は風が強くて夏のいで立ちだと肌寒い。上着を持ってこなかったことをちょっと後悔。この日は2週間前よりも更に見られた魚が少なくて、浅瀬の水温も20℃ギリギリと、まるで冬に向かう時期のような感じをうけました。
タイドプール(潮だまり)は、前回も書いたようにハゼの子供たちの数がとても少い。メジナの子供たちも見られたけれど、チリポリと散在していて何時ものように20匹~30匹の集まりは見られない。カゴカキダイは半透明な子が見られるようになったけれども、4cmほどの個体と一緒にいるというのがちょっとチグハグな印象です。
カゴカキダイ稚魚 | アヤアナハゼ | キヌカジカ |
カゴカキダイ稚魚、このサイズは5匹ほど見られました。ハゼの子供の中にポツンと混じっているので良~く探さないと見つけられないよ。
アヤアナハゼ、実に… 実に17年ぶりに採ってみました。もっと小さい個体が欲しいところです。
キヌカジカ、実に… 実に19年ぶりに採ってみました。この個体は後頭部から背中にかけて緑色の部分着色が見られます。検索をかけてみると茶色系や赤色系の個体もいるようです。この箇所に色がつくのは何故なのかな?夏の時期になると見かけることがなかったような気がします。
磯の状況は、海藻は前回よりも何となく増えている?ような感じがしました。魚類については期待感を持たせるような出現過程が無くて、今年はどうなるんだろう?という考えが回っています。
今年の春は寒暖の周期回数が多く、「安心して暖かい日はまだかいな?」という感じでしたが、ゴールデンウィーク前の大潮、磯採集にベストと思われる日曜日はきっぱり避けて次の日に行ってきました、2019年春の磯採集。
お天気は、ほんわかと暖かくて風は弱い、磯に降りる装いにちょっと迷ったけれど駐車場で今年初のTシャツと半ズボンに着替えてみればサッパリとして気持ちが良い。← いつもの服装…
今年初の磯の状況は…
先ず、① 魚がいない!= 数が少ない そして、② ちょっと大きいね!
この日は今の時期に見られるボラとハゼの子供たちの数がとても少かった。見られたキヌバリ、カゴカキダイ、クロダイは例年の個体サイズと比べるとちょっと大きい。
何で~?と思い当たるのは海水温、神奈川県水産技術センターの リアルタイム海況データ・三崎瀬戸 によれば、今年の冬季(1月~4月)は海水温が高く、14℃以下(12℃台~13℃台)は1か月~2か月ほど普通は続くのだけれど、今年は 2/28~3/6の7日間しかないのです。
これが原因とは言えないけれど、今年の採集はこういう状況で始まった~、ということです。
カゴカキダイ | スミウキゴリ | ホウボウ |
カゴカキダイ、この日は10匹程度しか見られていない内の6匹、写っている石と比べてみてください、ちょっと大きくないですか?。
スミウキゴリ、水中に漂っているのを見て、なんとなくハゼ(ドロメ)っぽくないな?ということで採ってきました。2010年に採集した個体とほぼ同サイズです。
ホウボウ、過去2回、6月と8月に採集したことはあるのですがサイズは何れも2㎝以下、水深30㎝ほどの浅瀬でこの子を見たときにはビックリしました。この時期にこのサイズで、もっと深いところに居るんじゃないの?という感じですね。
磯の状況は、海藻はそれほど多くありません。メバルやチャガラは見られませんでした。メジナの子は5匹見られただけ。温帯種が順調に増えてきているという状況ではなくて何かバラバラで、これまで見てきた季節に沿った種の現れ方、成長ではないように感じました。特にクロダイは現れ方と成長が普通ではないです。