磯の魚たち > 魚(幼魚)の画像 タ行 テンクロスジギンポ タイドプール(潮だまり)や浅瀬で見られる小さな魚たちの紹介

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テンクロスジギンポ 〔 テンクロスジギンポ 〕
イソギンポ科
 見られた時期:5月、10月

初採集は1998年5月、流れの緩やかな水面下で漂っていました。2回目は2022年10月、ちょっと深めのタイドプール(潮だまり)の中層を泳いでいました。珍しい種類ではないけれど、出会いは稀です。

採集はそんなに難しくなくて、そっと掬うようにして採ります。

資料等による日本近海での分布
相模湾以南
撮影個体:4.8cm(成魚:10cm)
 学名:Plagiotremus tapeinosoma (Bleeker 1857) ⦿ 写真クリックで大きい画像
テンクロスジギンポ 水槽内では小穴を住み処としています。魚の表皮を食べる肉食性で、獲物を見つけると、岩伝いに射程距離まで移動し、攻撃態勢を整えたら、矢のごとく→ → 突っ込む。

標的となったのは8cmほどのカゴカキダイ。深くはないがサーツとこそぎ落とされた条痕が何本も体側に残ります。

横から見ると大工さんが使うカンナのような口をしていますね。

他の魚のことを思うと早めに海に帰したほうが良いでしょう。
撮影個体:4.8cm
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テンクロスジギンポ 他の魚との混泳は悩みますが、4.5cmほどのフウライチョウチョウウオとセグロチョウチョウウオ、3cmほどのベラ科と混泳させたときは一度も襲うことは無かった。対象が小さいと襲いにくいのか?嗜好が合わないのか?分かりません。

餌として生魚の身を与えても見向きもしません。孵化させたブラインシュリンプは食べますが、食べるようになるまでに1週間はかかっています。

撮影個体:4.8cm
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