Top AV使用機器(過去)の紹介 ( コードレスヘッドフォン MDR-IF610 )  
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MFR-IF610 (SONY) 導入の経緯や選択のわけ 1994/3~2011/4
こういう言い方はとても利己的なんだけれども、スピーカーを鳴らしてジックリと音楽と付き合おうとした場合、家族がいるととても困難になってくる。オーディオルームが持てれば良いが、現実はそう簡単にはいかないのだ。

*ワイヤレスヘッドフオン ATH-DWL5500 の導入に伴い撤去

夜になってから音楽を聴く場合が多くなり、そうなるとヘッドホンが欠かせなくなってしまう。必要に迫られて導入したのがコードレス・ヘッドホンである。パソコンの前でも、タバコを吸う換気扇のところでも、雑誌を読みながらでも音楽を聴くことができる。

コードレス・ヘッドホンはこれまでカタログなども見たことはなかったので、感触を確かめるべく行きつけの SONY 専門店へ出向く。そこで現行品を聴かせてもらったのだが、どうもシックリこない。「新しいのが別の店にありますヨ」とのことでその店へ足を運ぶ。用意して頂いていたヘッドホンを頭に掛けた直後に、「コレ下さい」と言ってしまった。音も聴いていないのに・・・

そのヘッドホンは頭に掛けた時にフワッと包み込むような感じだった。頭に掛けた時に違和感を感じるヘッドホンは長時間の鑑賞には向かない、やがて頭が痛くなってきてしまう。それはイヤーパッドの感触や圧迫感、頭部へのなじみ感などであるが、MDR-IF610 はそれらが感じられなかった。購入後、試しに家族にも掛けさせたが、掛け心地は好評だった。

音質は、有線のATH-AD9と似ている。制動が程良く効いて締りのある低音、多少ざわつく感じを受けるが意外と伸びている高音、全体的にはフラットな音量。

ソースの良し悪しも再現してくれるし、インターネットで流れるデジタルオーディオの高域が落ちているミュージックも聞き分けられる。楽しく聴けるヘッドフオンで所持している3個の中では一番のお気に入りとなる。

送信器は居間と台所の2箇所に設置してある。この送信器を接続するためには常に音楽信号が出る端子が必要であり(セレクターの項参照)出力端子不足の一因となっている。(2009年2月:MHP-AV1の導入に伴い設置と接続端子を変更)

その後継機が出ていたが、ヘッド・バンドが硬質系となった為に、頭頂部に違和感を感じてしまう。

使用10年目の不具合対策と修理 (2004/6)

10年も使っているとやっぱり不具合が出てくるもので、色々と修理や対策を行うこととなった。

1)耳あて部クッションのへたり
 

長時間聞いていると耳の縁に痛みを感じるようになってきた。ヘッドフォンをしげしげと眺めて見ると、パッド(顔に当たる部分の柔らかい膨らみ)がペッタンコになっていることに気が付く。

これでは耳から~振動版(正確には薄い布が張ってある振動版のアルミカバー)までの距離がとれず、硬い部分が直接耳の縁へ触れていることになる。

メーカーに電話して耳あて部クッションを2セット分送ってもらった。新しいものと比較してみると、ほぼ1cm程へたっていたことになる。このクッション、外すのは簡単だが填めるのは意外と難しかった。

2)2台目入手
 

耳あて部が新品でも本体が壊れたら元も子もないと思い、オクーションで探してみたら、ほぼ未使用に近いものが出品(送受信機共)されていたのでこれを落札する。

入札者は私ひとりだったので最低価格で落札できたが、需要って無いんだな・・・と一抹の淋しさも感じた。

3)低音域~中音域が左に定位する
 

いわゆる音像が左よりになるという現象。最初に疑うのは当然ヘッドフォンだが、2台を聞き比べても症状はおなじ。違うのは、居間で聞く時と台所で聞いた時。

送信機が壊れるとは思いもしなかったが、台所のを交換したら直った。

4)充電池の交換
 

2台が相次いで充電不能となってしまった。充電は終了するが「パワースイッチを ON にしても動作しない(聞こえない)」という症状である。

充電式髭剃りもそうだが、こういう場合、大抵は充電池の不良である。早速バラしてみることにした。

  ← 分解した各部品(充電池は左右に1本ずつ入っていた)
 

1台目のヘッドフォンは、充電池からのリード線がハンダ部分で断線しており、これは簡単に直すことが出来た。

2台目のヘッドフォンには断線箇所が見つけられないので、テスター(まだアナログ式を使っています…)で充電池の電圧を測ってみたら、2本とも0Vだった。

充電池の交換をすれば良いのだが、問題がひとつある。それは、充電池には薄いリード板が直付けしてあること。(たぶん、極短距離で電流を流してのポイント溶接だとおもわれるが・・・)

充電池には 危険!火中投入、過熱、ハンダ付けをしない と明記されていること。

ハンダ付けをしない方法としては、市販の1本収納電池ボックスを用いるという手があるが、手元にあるものを見る限りヘッドフォンに収められる為の小型化商品は無いと思えるのです。

悩んだが、意を決してハンダ付けを行うことにした。

考慮した点は
 
1. 古い充電地から丁寧に剥がしたリード板と充電池の接続箇所は丹念に紙やすりで磨いておく。
2. ハンダ付け時の熱拡散を大きくする為に、充電池は金属のバイスで挟む。
3. ハンダ付けの作業時間は1秒以内ですませるようにする為に、60Wのハンダこてを用いる。(1秒という根拠は無いのですが・・・)
4. 接続箇所には予めハンダを流しておく。
5. 破裂した時のことを考え、メガネは着用。
  ちょっとドキドキでしたが、結果は無事終了!
ハンダ付けの時間が少ない為、いもハンダ気味になってしまうが、接続ができていれば良しとしましたが、やっぱり不安なので絶縁テープで巻いてしまいました。
  長期間の耐用を想定すると、セロファンテープよりも電気系に使う絶縁テープが良いと思う。
  過去に使用したヘッドフォンを考えてみると、使用期間は1年~3年~5年という感じでしょうか。それからみれば10年使って、さらに10年使おうと考えているこの製品、性能云々よりも当方の音楽生活に合っているんだな、と思ってしまいます。
  2009年5月、イヤーパッドの在庫があるかどうか?メーカに聞いてみた、このヘッドフォンは1995年に製造中止となっており、イヤーパッドの在庫も無いということだった。今の状況から推測すると、あと5年は持ちそうだが、その後は新しい製品を購入しなければならなくなるかもしれない。