Top AV使用機器の紹介 ( レコードプレーヤー DP-80 )  
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DP-80 (DENON) 導入の経緯や選択のわけ 頂物:1999/8
DP-80 これは義兄からの頂き物なのです。所有機器の中では一番重量があり、AV アンプの 11.8kg を遥かに超えている。設置が腰より高い位置にあるので、軽いモノという認識で持ち上げようとするとギックリ腰を起こしてしまいそう。調べてみると、ターンテーブル+キャビネットで 24kg となります。

ターンテーブル(DP-80)+キャビネット(DK-300)+トーンアームという構成です。トーンアームのメーカーは判らなかったのですが、当ホームページをご覧になったMH様から情報を頂き、Audiocraft社のAC-3000MCと判明いたしました。

聴きなれたレコードに針を降ろす、静寂の中からパッと現れる音の空間、音が出た瞬間に「あっ違う…」というのが判ります。以前のプレーヤーにあった、音の濁りや雑音が見事に一掃されている、素晴らしい~!!。また全体の音の重心がピシッとしており、フラフラ感がまったく無い。

以前のプレーヤーは トリオ製(現:ケンウッド)のもので、かなり大型の箱型キャビネットだった。内部には自分で吸音材や重量増加の為の合板の貼り付け等は行っていたものだが、DP-80 を聴くにつけ、所詮付け焼刃的にしか過ぎず、ある一定の線は越えられないように思う。やはり基本からキチンと造っていかなければならないんだと痛感してしまった。

カートリッジとシエルはオーディオテクニカ製で一応シェルはアルミ削り出し、カートリッジはVM35とML180で通常使用はVM35……。とここまで書いたのが2003年。

2016年になってから LPレコードのデジタル化に更に意欲がでてきた。

  きっかけは浅川マキのCD(浅川マキの世界)。LPを持っているけれどAmazonで1,378円の価格で販売されており、それを見たら勝手に手が動いて購入ボタンを押してしまった!?

聴いてみると、アレ… ?、なんか違うね~?
どこかたどだとしくてなげやりで少しねばりけのある歌声の浅川マキが、妙に爽やかでメリハリのあるポップス調の浅川マキに変身してしまっている。

あの独特の浅川マキの音場世界が消えてしまっている。それをとり戻すべくとLPレコードからのデジタル化に目的が加わって拍車がかかってしまった次第。

先ずは30数年前のカートリッジの針先をチェックしてみる。参考のためにデジカメで撮った写真を載せてあるけれど、針先は顕微鏡用の接眼レンズを用いて目視チェックを行うと状態がよくわかる。いずれも「ちょっと使ったね!」という感じだった。

AT-VM35 AT-ML180 接眼レンズ

これらのカートリッジで録音している途中で、新しいカートリッジはどんな音なのかな…?と思い、購入したのがレコード針の老舗ナガオカのMP-150H(シェル付き)。Web上での評価が良さそうだったし、とても気になっていたもの。

AT-VM35 AT-ML180 MP-150H

昔のカートリッジで録音し聴いて感じることは、元気のあるVM35、しっとりとしたML180というのを先ず感じる。情報量が多い音の拡がりと低域の広さと量感はML180のほうがあるが、ボーカルではやや平面的になり過ぎると感じる。VM35は音の拡がりと低域の量感は程々だけれどボーカルの輪郭が判りやすくなる。浅川マキのデジタル化ではVM35かなぁ…

と思っていたら、ヘッドフォンを ATH-AD2000X(Audio-technica)から Q701(AKG)に替えて聴いてみると、ボーカルの平面さというのが感じられなくなった。ヘッドフォン特性だけの問題ではないのだけれど、ヘッドフォンを交換しながら聴くというのに煩わしさを感じるしややこしくもなる。

新しく購入したナガオカ製のMP-150Hで録音し聴いてみると。音の拡がりや音質、低域~高域の再生領域などが ML180とそっくり!!

同じカートリッジを聴いているのではないか?と錯覚してしまうほどだが、良~く聴いてみれば ML180よりも音に弾力性が感じられ、浅川マキのボーカルの平面さが感じられなくなっている。3個の中ではMP150Hが一番いいかなと思う。

夜になって静かに聴いてみる、あの頃の浅川マキが私の中に鮮やかに蘇ってきた。あなたのような人はもう2度と現れないんだろうな…と思いつつ…

LPレコードからデジタル化して正解でした。私が購入したCDは音が酷いと思う。安かったモノだけのことはある。EMIミュージックジャパン(ユニバーサル ミュージックと合併)となっているが、マスターテープからハイサンプリングの音を作る技術を持っていた、かっての東芝EMIとは別物の製品ですよ。がっかり!。

浅川マキのLPは8枚所有しており、数日にわけて好きな曲が入っている面を中心にデジタル化を行った。他には四季(イ・ムジチ アーヨ:1970年代)、キャメルなども再録音してみた。

今回のデジタル化にあたり、録音時の「プチッ!」という音を消したくて「徐電ブラシ」なるものを購入してみた。100円ショップのブラシとは異なるものの、ちょっと高くて購入するには少々ためらうが、99%の効果はあると感じる。故にこれまで使ってきた据置型の拭き取り式のものは全て撤去してしまった。

清掃を行う時は、盤面に斜めから光を当てて白いゴミが見えるようにし、「徐電ブラシ」でスーッと何度か撫でると気持の良いほどきれいになる。それでも取りきれないゴミは硬く濡らした布で湿り気を与え、先の細い歯ブラシ(システマ)で掻きだすようにすると取れる。

徐電ブラシ 針圧計 MP-150H

針圧計はアルミ缶から切り出した自作品を使っていたのですが、やっぱり正確な値を知りたいと思いSHURE SFG-2を購入しました。上記写真は1円玉(1.0g)を乗っけて動きを確認しているところ。

バランスがとれたときの値は1.1g。1円玉は平らに置いてあるので、この値で良いでしょう。たまにしか使わないし、永く使えることを考えてアナログ式にしました。