磯の魚たち > 魚(幼魚)の画像 マ行 ミノカサゴ タイドプール(潮だまり)や浅瀬で見られる小さな魚たちの紹介
〔 ミノカサゴ 〕フサカサゴ科 | |
見られた時期:11月
漁港での採集です。ある程度深いところにしかいないと思っていましたが、水面下をヒラヒラと泳いでいました。磯ではまだ見たことがありません。 エサを求めて優雅に泳ぎまわりますが、ひとたび満腹になるとジッとしております。 夜中でも泳いでいるのを見かけますし、餌も食べます。夜行性ですかね? とても強い毒がトゲにある、と本にある、要注意! |
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資料等による日本近海での分布 北海道南部以南 |
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撮影個体:7.5cm(成魚:25cm) | |
学名:Pterois lunulata Temminck & Schlegel 1843 |
飼育するにあたって一番心配だったのが、背びれにある毒刺でした。 採集時は、細心の注意をはらって魚体にはさわらないようにしましたが、水槽では苔を落とすためには手を突っ込みますからね~。毒刺は、普段は薄い細胞膜に覆われていますが、刺さるなどの強い衝撃を与えると「細胞膜が破れて毒針が露出し毒液が出てくる」と本に記載されていました。ま、触らないことに超したことはありませんが・・・ 水槽に入れて3日程はジッと動かなかったミノカサゴも、餌を与え始めるとすぐに慣れてきて、水槽に手を入れるとミノカサゴは餌をもらえるとばかりにヒラヒラと寄ってきます。当然、各ひれに少しは触れることになりますが、驚かさない、怒らせないように注意していれば毒刺に対する衝撃は避けられるのではないかと、飼主は勝手に思っているのです。 最初の頃の餌は、磯に沢山いるあのエビです。その都度採りにいくのは、まして冬などには大変なので、このエビも飼育することになるのですが、ミノカサゴとは、やはり別の水槽がよいでしょう。ミノカサゴと一緒の水槽ではすぐに食べられてしまいます。 ミノカサゴは大食漢で、お腹が変形するほどに食べてしまい、食い過ぎじゃないかと不安だし、消化不良も心配されます。生餌以外では、今のところ乾燥エビ(テトラクリル)を食べます。でも昼間は食べず、夜中に餌を求めて泳いでいるときに水面にポトンと落としてあげれば食べます。 4ヶ月目、指につまんだエサ(テトラクリル)も食べるようになりましたが、飼い慣らしている訳ではありません。苔を落とすために手を入れると、あまりにもミノカサゴが近づき過ぎるので、うっかり触れそうです。エサを与えると落ち着き、手について回ることがなくなるからです。 ミノカサゴの動きに慣れてきた当方は、身体やヒラヒラの鰭にそっと触ってみます。ミノカサゴが手のひらに乗るような感じで餌を与えるとお腹に触ることができますし、水槽に入れた手に寄ってくるミノカサゴのヒラヒラにも触ることができます。やさしく、やさしく・・・・と。 一度、指先が水面に少しだけ浸かった状態で雑巾を取ろうとよそ見したときに、浸かった指先にガブリときました。特に痛くはありませんがビックリしてしまいました。私の指を丸呑みにするつもりだったんですかね、ミノカサや。 後に餌は乾燥エビ以外も良く食べるようになりました。(ドロマリンや乾燥シュリンプ、他) ミノカサゴは餌を丸呑みにしてしまいます。エビに対しては斜め後方から近づき、一瞬のうちに口の中に入れてしまうのです。ほん~とに一瞬なのです。でも、いつも都合よくエビの斜め後方に体勢をもっていけるわけではなく、エビと正面に向き合ったまま30分が過ぎることもあり、ミノカサゴは辛抱強くチャンスが訪れるのを待っているのです。 |