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私の人生で一番付き合いが永く、生活の一部となっている音楽と映画。気に留めたことのもろもろを書き綴ったAV記です。


スピーカー工作Ⅲ (2015-07-25)
スピーカー工作Ⅱ (2015-06-11)
スピーカー工作Ⅰ (2015-05-22)
レコードのデジタル化 (2015-04-19)
デジタル化に向けて (2011-01-25)
PCでの音楽環境 (2010-11-06)
デジタル
オーディオプレーヤー
(2010-05-25)
A&Vフェスタ2005 (2005-09-24)
耳鳴りの周波数 (2005-05-30)
A&Vフェスタ2004 (2004-12-05)

スピーカー工作Ⅲでございます。

またまたスピーカー工作をやってみました。今回使用した 8cm フルレンジ・ユニットは前回と同じTangBand社のもので W3-881SJ というコーン紙にPP(ポリプロピレン)を使用したユニットを使いました(下写真:左)。スピーカーボックスは前回と同じく市販の FOSTEX:P800-E(下写真:右)を購入して使います。

W3-881SJ P800-E+W3-881SJ

先ず、このユニットを取り付けるためには穴を拡げなければいけません。P800-Eに開いている穴(開口径)は73mm、W3-881SJの取り付けに必要な開口径は75mm(参照:W3-881SJ データーシート)なので、周囲を1mm削らなくてはなりません。

私は先の細いよく切れる小刀を持っていない(まぁ、買いに行けばいいんですけれども…)ので、手持ちの自在鋸(下写真:3)で開けてみようと思いたちました。

自在鋸を使うためには中心のガイドが必要なので、ボール紙で「穴あけ用冶具」(下写真:1)なるものを作ってみました。P800-Eにセットしたものが下写真(2)です。セットする前にボックスの中にゴミ受けとしてビニール袋を入れてあります。

穴開け加工を始めた時点では上手くいきそうだったけれども、削って半分ほどの深さになると穴あけ用冶具が動き始めて浮き上がり、中心が取れなくなってしまったので電動工具による作業はここで中止し(下写真:4)、後はカッターナイフでひたすら削りました。

(1) (2) (3) (4)
穴あけ冶具 USBオーディオプロセッサー
穴あけ用冶具 穴あけ冶具をセット 自在鋸 穴あけ作業

ユニットを取り付けるネジが付属していないので手持ちのネジを使いますが、キラキラと光って目立つ!(完成写真の右側)。そこで黒画用紙を2穴パンチで打ち抜いたものを張り付けた(完成写真の左側)、このほうが見た目が良いでしょう!

W3-881SJの最低共振周波数は100Hzなので「スピーカー工作Ⅱ」でやったように低域のチューニングを行う。今回のポート長は120mm。P800-Eの奥行きが148mmなので、マチや板厚と吸音材の分を差し引くと、この長さはもう限界だろう。

「スピーカー工作Ⅱ」で作成した W3-1319SAと音を比較してみると…
一聴してみて、全体的な音の大きな変化は感じないが、艶というのを先ず感じる。四季(イムジチ/アーヨ)の春では、ついたての後ろで弾いていたアーヨがついたての前に出てくるようになる。リスニング系では、スネアドラムが良く聴こえるようになったしブラスの音に輝きが感じられる。低音は締りがありモタモタしない。アコースティックギターの歯切れ良さはFE83Enに近づく。一方、音の輪郭は一歩退くが全体の音の中での繋がりが良くなって、ある音が強調するということが無くなった。

と、総じてなかなか良いユニットです。W3-1319SAとW3-881SJのどちらを選ぶかい?と聞かれたら…、W3-881SJを選びます。

さてさて、GX-70HD2(オンキョー:パワードスピーカー)⇒ FE83En(フォステクス)⇒ W3-1319SA(TangBand)⇒ W3-881SJ(TangBand)と、これまた音は善い方向に進行しました。次のステップ「スピーカー工作Ⅳ」があるかどうかは…???です。

気になるスピーカーユニットはあるのですが、今のところW3-881SJは良い音を聴かせてくれています。

2016/12に新しくボックスを作成して入れる。


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