磯の魚たち > 魚(幼魚)の画像 サ行 セスジボラ タイドプール(潮だまり)や浅瀬で見られる小さな魚たちの紹介

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セスジボラ幼魚 〔セスジボラ〕ボラ科
見られた時期:6月

岩場の波の穏やかな水面下にて「ボラにしてはこの時期には小さすぎるなぁ」と思い採集した2匹のうちの1匹。

当初はボラとして画像を掲載していたが、当ホームページをご覧になったF様より「ボラではありませんよ」というご指摘を頂いて判明した次第。

ロクに観察もせず帰してしまったことが悔やまれます。
本や資料等による日本近海での分布
北海道・函館 以南
撮影個体:1.9cm(成魚:25cm)
 学名:Chelon affinis ⦿ 写真クリックで大きい画像
セスジボラ幼魚 ボラ科の同定はとても難解であり見慣れていないと簡単には判りません。尚、当方は見慣れていませんが…

下記(1)~(3)が同定の識別点です。

ボラ目ボラ科のなかで
セスジボラは(メナダ属)
ボラは(ボラ属)
ワニグチボラは(ワニグチボラ属)
と分類されています。

(1)
(メナダ属)にはセスジボラとメナダの2種類がいます。

両種の第1背びれ起点は吻端と尾びれ基底の中間より前にある。(魚類検索第三版)とのことですが、画像を見てもそう簡単には判らない?ので計ってみたのが左の画像です。

数値はPhotoshop上の数値(ドット)で、吻端、第1背びれ起点、尾びれ基底のそれぞれの長さです。( )の数値は割合を表しています。

(2)
採集した時期が6月であること。

(3)
採集した場所が潮通しのよい岩礁域であること。内湾の干潟のような環境だとメナダの可能性あり。

メナダとの相違点は(3)です。もっと細かな情報も頂いたけれど、公になっていないので掲載は見送りました。
⦿ 写真クリックで大きい画像
難解なボラの同定にあたってお力を拝借した、F様、N様、瀬能先生+琉球大学のF様、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。