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DSP-AX763 (YAMAHA) 導入の経緯や選択のわけ 購入:2008/7
DSP-AX-763 ← 世代交代した YAMAHA DSP-AX763

以前の SONY TA-V88ES のほうがスタイルが良い、というのは息子の意見、私もそう思っています。
約9年間使用してきた SONY の TA-V88ES が突然壊れてしまいました。症状は「電源が入らない」ということ。リモコンの電源ONに無反応で本体の電源ボタンを押しっぱなしにしていれば入るが、手を離すと切れてしまう。
TA-V88ES 直感的にリレーと判断して本体のカバーを開け中身を見てみます。プラスチック製カバーの留め爪を折ってまでリレーをチェックするが正常。それならばとリレーをコントロールする回路を追ってみるが、最初の基板で断念してしまいました。チップ化されている端子は追えませんもの。

電源スイッチだけならば修理に出してしまえばいいのですが、その他に2つの不具合があります。

1つはスピーカー切替の不具合で、右(もしくは左)のスピーカーから音が出ないこと。スピーカー切替は、A、B、A+B、OFF の4動作。スピーカーは1組しかないので通常はAに接続している。音が 出なくなったら一度Bに切り替えてまたAに戻せば普通は直るが、症状が悪化するとA~OFFまでをカチャカチャとやることになる。

接点復活剤(これが高価!)で一応直りますが、今度は「またか・・・」という感覚レベルになっており、やはり修理に出したい思いでした。

2つめは根本的な音の不具合。電源を入れてから1時間、いや1時間おきぐらいにフロント右~右後方のスピーカーにかけて「バコッ!」という音が出るようになったこと。これはもう回路内部でしょう・・・、修理しかありません。というのが当方の思い。

以上3つの不具合を修理するとなると3万円以上は掛かりそうと予想・・・、それに修理期間も長引きそうと予想・・・、例え修理しても最近のデジタル(HDMI など)には対応していないという現実・・・

というわけで製品購入へと動き始めました。

◆ 購入へのステップ(おおよその価格帯を決める)
 

今どのような製品があって価格はどの位なの?どれがいいのかなぁ?というのは、こちらを参考にしました。⇒ 2008 夏のベストバイ(株式会社ステレオサウンド)

予算はとりあえず10万円(定価)以下でなるべく質の良いもの(消費者の心理そのまま・・・)

というのも、聞ける環境が長年の生活習慣と物で劣化しております。劣化というのは音場空間の劣化のことであり、例えば後方のスピーカーと視聴位置の間に多量の洗濯物等等がぶら下げてあったり、正面のスピーカーの前には何かしらの物が置いてあったりと、何時になっても改善できないままの音を遮る要素があるのです。

ゆえに、高価なもの(当方には)を買っても製品の本領を発揮できないまま宝の持ち腐れになってしまうことが目に見えています。

安ければ良いのかな?というのは、実際に量販店に足を運んで五感で確認します。素材、質感、手触り、見た目、スイッチ類の動作、背面の端子の様子等等・・・。これで満足する製品があれば購入の対象となります。

メーカーは各製品シリーズを低価格~高価格まで用意していますが、素材、質感、スイッチ類の動作などがある価格を境にガラリと変わりますので、この変わったところの上位版が欲しいところです。

◆ 購入へのステップ(目的に合う製品を決める)
 

この段階では全てのメーカーの製品が対象となっているので、自分の目的に合う製品を選別しなくてはなりません。

当方の目的は「接続できる機器の数=端子数」となります。

各メーカーのHPから仕様やマニュアルなどをダウンロードしてせっせと調べていくうちに、TAPE(カセット)の端子というのが存在しない状況になっていることに気がつきました。更にMDの端子さえ無いものもあります。

前のAVアンプ購入から10年、背面には見慣れないデジタル端子がならび、アナログでの録音再生はVCRの端子がついているだけで、多くは1系統、2系統ある製品は数が少ないという状況でした。

録音再生の端子で当方が目的としているのは録音端子の数。コードレスヘッドフォンを接続するうえで常に信号が出力されている端子が必要なのですが、TAPE、MD、VCR1/2などを接続していくとどうしても足りなくなってしまうのです。

映像モニター端子はほとんど常設されているのですが、音声モニターの端子というのはありません。外部機器への録音用につけて頂けたら喜ばれる方は沢山いると思うのです。

結局、デザインの好みも絡んで選んだのはソニーとヤマハの2製品。TAPE(カセット)の端子がついているのは唯一ソニーの製品のみだが、販売店舗を検索してみると発売時期(2006/11)がやや早いために品数が少なく販売価格も高めでした。

ヤマハの製品はVCRの端子が2系統あり、MDの端子もあるのでギリギリ目的に合います。発売時期(2008/4)が新しいこの製品は多くの店舗で販売しており価格も当方の納得がいくものでしたから、こちらを購入です。

◆ 購入後の感想
 

冒頭で述べたように、デザインは前製品のTA-V88ES (SONY) のほうが当方は好きです。DSP-AX763は見た目の光沢感と質感がやや落ちます。

音は明るくきれいに聞こえ、各種のサラウンドは変化が良く判る。

FMチュナーが搭載されているので、18年間使用してきた ST-S333ESA(ソニー)をラックから外しました。

事前に調べた上で承知のことなのですが、端子が金メッキでなかったことはやはり残念です。


TA-V88ES (SONY) 導入の経緯や選択のわけ 1999/6

AVアンプ導入のきっかけは、サラウンド効果を味わってしまったから・・・
1985年にサラウンドの実験を行う、前面はモノラルテレビとステレオスピーカー、後ろはステレオラジカセの出力からスピーカーマトリックスを構成し、「ポルターガイスト」を深夜に観る。

真夜中なので音量は絞っていたのだが、右の頬から目の前を横切る蚊の羽音、天井を見つめる俳優の顔の動きに合わせて動いて行くアパートの天井の足音。とても素晴らしかった!

1989年、引越しをキッカケに AV アンプ AVC-2000(DENON) を購入、しかしセッティングの違いからか、期待していた程の感動は味わえなかった。けれど豊富な入出力端子を利用出来るメリットは大きく、10年間使用。その後のデジタル化進行によりTA-V88ES へ交換することになった。

選択にあたっては、低価格帯から「背面端子の数とデザイン」で順番にみていった結果 DENON か SONY となったが、結局、背面端子の数で SONY の V88ES に決めた。

購入当日、YC店に行ってみると同じ棚に新しい後継機の TA-V55ES が並んでいる、しかも販売価格はほぼ同等。V88ES と V55ES はデザインもそっくりであり中身も同等なのだが、V55ES は新しく 5.1ch に対応している。

ここへきて、新しい世代を買うべきか?決めてきたものを買うか?見比べて悩む・・悩む・・、決断出来ない情けない顔をしてボリュームのつまみを何気なく回してみる。が、しかし、これで決まってしまった!

V55ES よりも V88ES のほうが優しく滑らかな感触である。ドライブモーター関連の影響が無いと仮定した場合、可変抵抗器内部の多接点接触を意味しているのではないか?それはスピーカーのネットワークを自作した時にアッテネーターとして用いた安価な抵抗器と高価な抵抗器の感触の違いに似ていたのである。

V55ES が本当にそうなのか?というのは内部を見てみないと解らないのだが、とにかくこの感触を信じて私は V88ES に決めてしまった。


オーディオ・アンプとのつき合い

ステレオ・アンプと称するものとの付合いは1970年頃からになる。初めて手に入れたのは秋葉原の小さな店の店頭で売られていた1万円程のプリメインアンプの自作キット。

これを徹夜で組み立てて、朝日の昇る頃にスイッチを入れ、音が出た瞬間はいたく感動してしまった。しかし、数ヶ月には素人の私でもわかる、「サー」ではなく「ザー」というノイズは夜中に聞くと耳に障った。またドンドンチンチンの派手な音作りは聞いてて疲れてしまう。

次に自作キットを購入したのは、当時のトリオブランド(現:ケンウッド)で発売されていたケンクラフトキット。プリアンプとメインアンプの組み立てキットである。

 ← 現在手元に残っているのは、この組み立てガイド冊子のみ。

徹夜を含めて丸1日を費やして2台とも組み上げたが、数多くの部品をハンダ付けしたことで心配していた結線ミスは無く、音はすんなりと出た。音が出た瞬間にまたもや感動!

しかし1年も経たないうちに不満がでてきてしまう。垂直式のボリュームはカッコ良かったが、微調整はし難く、ボリューム・バーの傾き加減で接触部が微妙に異なるのか、左右の聴感アンバランスが簡単に出てくる。

またプリアンプで使われていた特定のトランジスターにノイズが出始め、何度か交換を行う。パーツ類は全て秋葉原で揃えられるものばかりであり入手は簡単だったが、音に軽さも感じ始めてきていた頃でもある。

以後 AV アンプに至るまでは、レシーバー(ソニー製:型名不明)、トリオ KA-7100、オンキョー A-913 と続くが、買い換えのキッカケはいずれも接触部不良である。

何年か使っていると、ボリューム、入力切替、バランス等にて左右のどちらかが聴こえなくなってしまうという現象が起きる。接点復活剤を用いても一時凌ぎであり、根本の解決とはならなかった。