SRH940を購入したのは2012年1月、5年と9か月でこんなにもボロボロになるものなの?SRH940よりも5か月前に購入したQ701は何ともないのに。使用頻度はQ701が断然多いのにね。
新規購入は入院までには間に合わないので、ボロボロの被覆をむしり取って持っていきましたが、使用後に頭を払うとパラッと小さな黒い破片がベッドに落ちたりするのです。
加えてDAPにも不具合がでている。2010年に購入したMG-F508(KENWOOD)で、再生途中に突然!次の曲に飛んで行ってしまう!。最初は曲の一定の箇所で飛ぶのかと思っていたが、曲も個所もランダムなのです。
退院後、ヘッドホンとDAPを新たに購入しました。
ATH-M70x (audio-technica)
密閉型で専用のキャリングケース付の製品はそんなに多くありません。外観は受けを狙ったものでなく、シンプルな基本デザインで私の目を引いたのがATH-M70x。色々なところでの製品レビューも高評価でした(でも、鵜呑みにしてはいけません!)。また被覆が破れるかもしれないSRH940は購入候補から外しました。
音質について、購入後は毎日聴いているわけですが、聴いているうちに「お~これは良いヘッドホンだ!」と思うようになりました。
モニターヘッドホンと言うだけあって、味つけ無しの高解像度ヘッドホンです。新しい音の発見があり、これまで聴いていた曲にも新鮮味が感じられ、新たな音場空間へ導いてくれます。
2小節ごとに楽器が追加されていくボレロ(指揮:レナード・スラットキン フランス国立リヨン管弦楽団)を聴いてみる。淡々とリズムを刻む楽器が実に微妙に追加されていくのが良く判ります。手持ちのヘッドホンの中では優秀。
低域~高域まで多分フラットな特性だと思う。耳に届く音圧や音色は録音次第と言うことになりますね。低音出すぎる高音出すぎるということはありません。
音場は額の上あたりに展開し定位は正確。
巷ではモニターヘッドホンは音楽鑑賞には向かない…てな言葉もあるわけですが、これは本人の聴き方次第ですね。私にとっては音楽鑑賞用です。
リスニング系が好きな私は曲を奏でる楽器が、自分の持っているリアルさに近いほど曲にのめり込めます。目を閉じて曲に音に陶酔できます。
SRH940もモニター的なヘッドホンですが、微細な音の拡がりという点でATH-M70xが勝っています。
装着感については総じて良好。側圧が手持ちのヘッドホンの中では一番強いけれど不快というわけではなく、密閉のための安心的側圧といえる。使っていれば直ぐに慣れちゃいます。
ハウジングを支えるアーム部分がアルミ製なのでプラスチック製特有のキシキシ音は無いし、ハウジングをシッカリと支えて音質面と堅牢さに貢献しているとも感じます。
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