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自作スピーカー(D)PCオーディオ用 作成:2017/5

 今回の使用ユニット
Tang Band W3-881SJ

PARC Audio DCU-F101W2

ウッドコーンを使用したユニットで高価格帯に位置する。

Spec Sheet はこちら

高価格帯の8cmフルレンジユニットには MarkAudio の Alpair などがありますが、推奨エンクロージャーを見てみるとサイズが私の希望値より大きくなってしまうので PARC Audio を選んだということです。

メーカー名が似ているので当初はパクリかと思ってしまったが、ホームページで会社案内を見てみると、スピーカユニットの開発・設計に関してノウハウがあり安心した次第。HP ⇒ PARC Audio

フレームはガッシリとしたアルミダイキャスト製、振動系を支えるには「こうでなくちゃ!」と思うわけです。


 制作過程の抜粋

制作の流れは 自作スピーカー(C) を見て頂くとして、追加の分を掲載しました。
サイズは(髙)218mm × (幅)125mm × (奥)165mm、板厚(MDF):12mm

(A) (B) (C)
(A) ボンド圧着時のズレを防ぐために爪楊枝を打ち込みますが、その下穴をドリルで開けるために微妙な段差を指の腹で確認しながら、添え木を用いて固定しているところ。結構神経を使います。
(B) バッフル版の内部となる面。スピーカーコーン紙の背面から出る音が通りやすいように(と考えて)角を落としているところ。深すぎず浅すぎず、まぁ「これで良いか…」と安心できるところで終了。
(C) 今回のユニットは低音域が出ると予測されるので、音圧に負けないように側面を固定するために横棒を入れている。効果は判らないが、後で入れようと思っても出来ないからねぇ。

 完成品と試聴
完成! 思わず撫でてみたくなる愛おしいスピーカーが完成!

これまで作ってきた中では、振動系質量(Mms)が一番重い。

ユニット名 FE83En W3-881SJ W3-881SJF TG9FD-10-08 DCU-F101WII
振動系質量
(g)
1.53 1.745 2.0 2.47 2.954
出力音圧
db(W/m)
88 86 88 83.2 83
f0(Hz) 165 100 100 105 86.5

聴いてみると、音が前に出てくる、低音域は上記の中では一番よく出る、打楽器系もよく出てくる。ただ音がやや重くて空間を漂う細かな音は消えている。アコースティックギターの歯切れのよい音は望めなかった。音が出ていないということではなくパーッと拡がらずパーという感じだ。決して音が汚いということではない。

潤いを感じる芯のある音だが、前4作と比べると少し音量を上げないと良い音は出てこない。ニアフィールドで聴くにはちょっと大きすぎる音量となった。昼間に聴くのはよいけれど夜中に静かに聞こうと音を絞るとユニットの本領を発揮でなくなる。

PC用のスピーカー作成はとりあえずこれで終了します。
作ってきて思うことは、振動系(コーン紙)が軽いと空間に細かな音が拡がります。反面、音はまとまらず前にはあまり出てきません。振動系(コーン紙)が重いときはその反対です。

ニアフィールドで聴いた時と広い空間で聴いた時では感じ方や評価が変わるでしょう。自分がどのような環境で聴くのかで好みが分かれると思います。

結局どのスピーカーを使用しているのかというと、Tang Band W3-881SJF です。