これまで作ってきた中では、振動系質量(Mms)が一番重い。
ユニット名 |
FE83En |
W3-881SJ |
W3-881SJF |
TG9FD-10-08 |
DCU-F101WII |
振動系質量 (g) |
1.53 |
1.745 |
2.0 |
2.47 |
2.954 |
出力音圧
db(W/m) |
88 |
86 |
88 |
83.2 |
83 |
f0(Hz) |
165 |
100 |
100 |
105 |
86.5 |
聴いてみると、音が前に出てくる、低音域は上記の中では一番よく出る、打楽器系もよく出てくる。ただ音がやや重くて空間を漂う細かな音は消えている。アコースティックギターの歯切れのよい音は望めなかった。音が出ていないということではなくパーッと拡がらずパーという感じだ。決して音が汚いということではない。
潤いを感じる芯のある音だが、前4作と比べると少し音量を上げないと良い音は出てこない。ニアフィールドで聴くにはちょっと大きすぎる音量となった。昼間に聴くのはよいけれど夜中に静かに聞こうと音を絞るとユニットの本領を発揮でなくなる。
PC用のスピーカー作成はとりあえずこれで終了します。
作ってきて思うことは、振動系(コーン紙)が軽いと空間に細かな音が拡がります。反面、音はまとまらず前にはあまり出てきません。振動系(コーン紙)が重いときはその反対です。
ニアフィールドで聴いた時と広い空間で聴いた時では感じ方や評価が変わるでしょう。自分がどのような環境で聴くのかで好みが分かれると思います。
結局どのスピーカーを使用しているのかというと、Tang Band W3-881SJF です。 |