鳴らし始めて3日目あたりから良い音が出てきました。このユニットも美音ですなぁ… 音質は前回作成したTang Bandの W3-881SJとよく似ていますが、やや硬めの印象。細かい音の解像度はやや後退したかな?という感じも受ける。
音が前に出てきて耳によく届く、ピアノの右手方向への動きも判りやすく、ボーカルも輪郭が判りやすい。クラシック、リスニング系ともにメリハリが少し出てくると感じる。スネアドラムのリムを打つ音がよく通る。
中域~高域にかけて美音であると感じるが、打つ、弾くときの音の出る微妙なニュアンスがやや不足している感がある。
低域の出方にちょっと馴染めないところがある。低域の出方はド-ンではなくてドンという感じであり、ピストン動作でなくて一撃の打音で出しているイメージ、このために音の伸びが足りないと感じる。
ボックスの容量が起因しているであろうことも考慮するが、スペックシートの周波数特性で150Hz~350Hzあたりが持ち上がっている。このあたりの音だと思うが曲によっては耳に付きすぎて嫌な感じになる。
聴感上での低域特性を確認してみると、90Hz以降から減衰しているようで、80Hzが出ていることは聴きとれるが、70Hzになると耳を澄まさないと聴きとれなくなる。容積が少ないのによく出ているなぁと感心します。
さてと… 常設するスピーカーとしてW3-881SJ か TG9FD-10-08のどちらかを選ばなければなりません。ちょっと悩んで選んだのは W3-881SJ、とにかく音を聴いてホッとします。TG9FD-10-08 の前に出てくる音も捨てがたいが、やや頭痛がする時には聴くのを遠慮したいと思ってしまう。
前に出る音と表現しましたが、出る音があれば引っ込む音もある訳です。ボーカルや演奏のソロの場合はあまり意識しなくてもよいのですが、バックバンドがいる場合は曲によってはボーカルが目立ったり、ある楽器の音が目立ったりするわけで、全体の構成音で見ればやや不自然に感じたりします。 |